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自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。 日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です 有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。 なんだかカオスだけど、それが僕。
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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2017年12月25日号掲載!

※前回の記事はこちら
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もうすぐ年末、今年も激動の年でしたが、年末くらいはゆっくりしたいなー。
ということで、めがね農園も年越しと正月支度に向かい動いています。クリスマスともなれば野菜も雪の下。仕事もひと段落させて、冬の出稼ぎ「酒仕込み」に向けての生活空間の土払い。畑には微生物がたくさんいるから、その子たちを酒蔵に持ち込まないように、結構気を使います。
他は何か特別なことをするわけではないけれど、町の農家組合の慰労会があったり、消防団の年末夜警があったり、12月後半からは行事ごとが多くなります。都会的な人には「それって仕事!?」ってコメントをいただくのですが、田舎で生活する者にはとても大切なこと。「地域に置いてもらって、生かされているんだなぁー」と実感しながら過ごす、田舎のあたたかい年末年始の姿だと思っています。
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一般的に「水と油」「相反するモノ」という扱いを受ける有機農業とバイオテクノロジー。
でも、本当にそうなのかな?真逆に見えるほどのところまで突き詰めてみると、、、、
当時僕が生物工学の現場で感じたことを、ちょっと皆さんにも文字で体験していただこうと思います・・・。
隔絶された瓶の中で、熱心に菌糸を伸ばす糸状菌(キノコ)、ちょっとのミスで、その瓶の中に同居を始めるカビのコロニー。発酵もうまくいったりいかなかったり。目的外の微生物が混ざれば、出来上がるものは途端に別物になってしまいます。普段の暮らしでは多量に目にすることのない微生物でも、純粋に集めて培養することで、その生き様や働きは、とても分かりやすく、確かめやすくなるのでした。
培養室内の別の瓶の中には、生長点だけに磨き上げられた植物が居たりもしました。
緑色で、透き通っていて、とても純粋な命の欠片。それはそれはきれいでした。
キノコの培養室には光るキノコが沢山あり、暗くて、しっとりとしていて、心地よい定まった温度。
照明を落とすと、薄黄緑にキノコたちが光り出し、キノコがもともと暮らしていた原生林で、星でも見ているかのような、幽玄な空間になりました。
研究室や培養室は、命の箱庭の中にいるような気持ちで、それはそれで、僕には心地の良い空間でした。
当時まだ、生物工学というと「最先端・白衣を着て学がある人がやるもの。どんどん最新の技術が出てきて、僕たちは未知なる未来に進めるんだ!!」そんな社会的評価でした。
対して有機農業は「伝統的。もう途絶えたような昔の知識を掘り起こして、それが最高だという人がやるもの。文明開化する前の、原始時代に戻れというのか」そんな社会的評価でした。
でも、現代を生きている僕らの社会的評価は、どうなったでしょうか
生物工学に「やりすぎ。倫理的にどうなの?権利がどうこう言って、種苗屋が食糧を独占するの?」対して有機農業には「環境に負荷を与えないやり方っていいよね、体にも健康的でいいよね」なんて、評価が付くようになった気がします。
過去の評価も現代の評価も、どっちも本当。
「どれが完璧!!」って、無いと思うのです。
90年代ぐらいまで、善悪2原論じゃあないけれど、「悪は悪、善は善 この世にはそのどちらかしかない」みたいな考え方が主流だったような気がします。
車に乗るのか 馬車に乗るのか
科学の粋か伝統農法か
でも、違くないですか? いいところはいいんです 悪いところは、悪い。
お互い良いところだけは尊重し合って、よくないところは最小化を目指して、
いいとこどりしていくのが、一番いいやり方なんじゃあないの?
バイテクを学びたいと思った大きな動機も環境保全。
有機農業をしたいと考えたのも、環境保全に資するから
環境保全に対するアプローチの仕方と見た時には、決して相反しも、対立もしない。「環境保全に資する活動を行うためのイチ手段」ということで、仲間になるのである。
対立対決じゃぁなくて、いいとこどりのハイブリッド。
やっと時代もそうなってきた。僕はその流れで、いいんだと思っています。
つづく

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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。

『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨


お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。

まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv


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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。

そんなこんなの僕なのでした。


2022 04月 更新。
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