自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。
日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です
有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。
なんだかカオスだけど、それが僕。
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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2018年05月25日号掲載!
※前回の記事はこちら
――――――――――――――――――――――
農業高校特別編 農業高校生独特の青春 農業鑑定競技とFFJ②
~今回は後編です~
農業高校生の甲子園、『農ク全国大会』。僕はこの中の、「農業鑑定競技(以下農鑑)」というものに、没頭して取り組むこととなりました。
農鑑、とは、『農業に関する160以上の項目に、さらに小分けに各項ごと具体的な器具や機械、植物、病虫害や農薬の名称等が羅列された「農鑑実施基準」という表を基に、それぞれの項目について自主学習し、出題される40問の問題に各20秒~40秒間で答える』という形で行われる競技でした。「実施基準」には物の名称しか載っておらず、そのものの何が出題されるのかは、まるで知らされていない という競技なので、記載されている名称を基に、出来るだけ個々を詳しく調べ上げ、覚えなくてはならないのでした。
ネット黎明期の当時は、パソコンを開いても理科学系・農学、まして現場の情報などほとんど載っておらず、図鑑を何冊も借り、コピー機をうならせまくり、それでも載っていない情報は先生に聞き、微に入り細に入わたる先生も知らないような情報は、農家への聞き込みや、資材店への突撃で情報をかき集めるしか、ありませんでした。僕は毎日調べものをしている生徒でした。
「図鑑を持って歩いている人」と言えば、校内で僕のことを指すようになっていたと思います。人と違って目立つことにも、だいぶ耐性が付きました。必要に迫られる形で、普段話しかけることのない先生や街の大人達に話しかけるようになり、苦手だった他者とのコミュニケーションも、苦手なりに行えるようになりました。
さらにはこの競技、項目が多岐にわたりすぎているので、現在までの農の知識の根底になっています。高校や大学で学ぶ講義についても、そのほとんどは「農鑑実施基準」に網羅されており、その後の学びも全て、実施基準へのあとのせ・上乗せ で、現在まで来ています。
今思えば、農業高校・農クは、農業の世界で活躍できる力(もちろん他の社会でも活きるが)を、最短最年少で身につけさせてくれる仕組みとなっていました。卒業後もその恩恵は続き、全国的な農業系の集まりでも、参加するとOBが沢山いるため、同じ話題で盛り上がることが出来たり(「農業クラブの歌」とかは各校校歌以上に歌える人が多い)、当時は知り合いでなかった同年代でも、同じ全国大会の思い出を共有したりしているため、急に関係性が深まったりと、自分でも思わぬ形で当時の労が報われることがあります。
農業高校の特別な点は他にもあり、早期から資格試験に熱心に取り組ませてくれます。クレーンの操縦やガス・アーク溶接等は後半にならないと取得できませんが、危険物取扱者や毒劇物取扱者の試験は早々から全種取得を目指すことが出来、達成すれば『化学系の4年制大学を卒業したのと同程度の危険物に対する知識を有する』ことと、されているらしいです。農業高校は専門科目の学習があるので普通科に比べて一般科目の学習範囲が狭いですが、実践的に学ぶことが出来ます。かいつまんで学習しているので落ちはありますが、大学で普通科出身の友人と話をするときの、「理解のとっかかり」程度には、機能してくれました。他にも、農業経済コースを先行した仲間は、日商簿記検定を受験していたりと、卒業後若いうちから起業するのには最適な学習ができる環境にありました。
農業高校、、。若いうちからやりたいこと、興味の方向性が定まっていて、周りに流されずに過ごせる自信のある人には、ぜひおすすめの進路の一つです。狙いがあれば、若い内から充実した日々が過ごせることを、僕は保証します。
つづく
―――― 追伸 ――――
さらに、当時は僕のような学生は少数派で、どちらかというとまだ「今を楽しく生きたい!!」と、いわゆる「高校生の青春」を全力で謳歌するために学生生活を送る生徒が多かったのですが、教育実習で母校にお邪魔した際には、ある意味「真面目な学生」が増え、庭園の設計コンペで大学生等に混ざって応募し、見事受賞をしてくる なんてことも、都度都度達成されるようになっていました、、。すごい。
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2018年05月25日号掲載!
※前回の記事はこちら
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農業高校特別編 農業高校生独特の青春 農業鑑定競技とFFJ②
~今回は後編です~
農業高校生の甲子園、『農ク全国大会』。僕はこの中の、「農業鑑定競技(以下農鑑)」というものに、没頭して取り組むこととなりました。
農鑑、とは、『農業に関する160以上の項目に、さらに小分けに各項ごと具体的な器具や機械、植物、病虫害や農薬の名称等が羅列された「農鑑実施基準」という表を基に、それぞれの項目について自主学習し、出題される40問の問題に各20秒~40秒間で答える』という形で行われる競技でした。「実施基準」には物の名称しか載っておらず、そのものの何が出題されるのかは、まるで知らされていない という競技なので、記載されている名称を基に、出来るだけ個々を詳しく調べ上げ、覚えなくてはならないのでした。
ネット黎明期の当時は、パソコンを開いても理科学系・農学、まして現場の情報などほとんど載っておらず、図鑑を何冊も借り、コピー機をうならせまくり、それでも載っていない情報は先生に聞き、微に入り細に入わたる先生も知らないような情報は、農家への聞き込みや、資材店への突撃で情報をかき集めるしか、ありませんでした。僕は毎日調べものをしている生徒でした。
「図鑑を持って歩いている人」と言えば、校内で僕のことを指すようになっていたと思います。人と違って目立つことにも、だいぶ耐性が付きました。必要に迫られる形で、普段話しかけることのない先生や街の大人達に話しかけるようになり、苦手だった他者とのコミュニケーションも、苦手なりに行えるようになりました。
さらにはこの競技、項目が多岐にわたりすぎているので、現在までの農の知識の根底になっています。高校や大学で学ぶ講義についても、そのほとんどは「農鑑実施基準」に網羅されており、その後の学びも全て、実施基準へのあとのせ・上乗せ で、現在まで来ています。
今思えば、農業高校・農クは、農業の世界で活躍できる力(もちろん他の社会でも活きるが)を、最短最年少で身につけさせてくれる仕組みとなっていました。卒業後もその恩恵は続き、全国的な農業系の集まりでも、参加するとOBが沢山いるため、同じ話題で盛り上がることが出来たり(「農業クラブの歌」とかは各校校歌以上に歌える人が多い)、当時は知り合いでなかった同年代でも、同じ全国大会の思い出を共有したりしているため、急に関係性が深まったりと、自分でも思わぬ形で当時の労が報われることがあります。
農業高校の特別な点は他にもあり、早期から資格試験に熱心に取り組ませてくれます。クレーンの操縦やガス・アーク溶接等は後半にならないと取得できませんが、危険物取扱者や毒劇物取扱者の試験は早々から全種取得を目指すことが出来、達成すれば『化学系の4年制大学を卒業したのと同程度の危険物に対する知識を有する』ことと、されているらしいです。農業高校は専門科目の学習があるので普通科に比べて一般科目の学習範囲が狭いですが、実践的に学ぶことが出来ます。かいつまんで学習しているので落ちはありますが、大学で普通科出身の友人と話をするときの、「理解のとっかかり」程度には、機能してくれました。他にも、農業経済コースを先行した仲間は、日商簿記検定を受験していたりと、卒業後若いうちから起業するのには最適な学習ができる環境にありました。
農業高校、、。若いうちからやりたいこと、興味の方向性が定まっていて、周りに流されずに過ごせる自信のある人には、ぜひおすすめの進路の一つです。狙いがあれば、若い内から充実した日々が過ごせることを、僕は保証します。
つづく
―――― 追伸 ――――
さらに、当時は僕のような学生は少数派で、どちらかというとまだ「今を楽しく生きたい!!」と、いわゆる「高校生の青春」を全力で謳歌するために学生生活を送る生徒が多かったのですが、教育実習で母校にお邪魔した際には、ある意味「真面目な学生」が増え、庭園の設計コンペで大学生等に混ざって応募し、見事受賞をしてくる なんてことも、都度都度達成されるようになっていました、、。すごい。
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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
_________________________________________
愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
_________________________________________
愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。
そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。
そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
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