自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。
日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です
有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。
なんだかカオスだけど、それが僕。
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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2018年06月25日号掲載!
※前回の記事はこちら
※話のつながり的にはこちらから
――――――――――――――――――――――
『若い時期を無駄にすることはできない』『行政への道も残る』と、第一希望への進学はあきらめ、遠く宮崎県の私大に進学することにしました。
初めて現地に赴いたのは、下宿先選定のためでした。寝台特急。父と初めての男二人旅。狭いB寝台で、特に深い会話もなく、ただただ揺られる二人でした。入学決定してなおキャンパスも見ていない大学、。揺れる列車のように不安定だけれども、確実に先には進める道を選んだんだ。気分としても、そんな感じで向かっていました。この先の将来に向かうことと、旅路を重ね、私はワクワクしていました。父も表面上は旅路にワクワクしているように見えました。が、内心どうだったのでしょう、。
就農して最近母に聞いた話によると、『あいつはどこか人里離れた秘境に移り住み、帰ってこないかもしれない。そのときは諦めよう、、。』夫婦でそんな話をしていたそうです。不安をよそにワクワクした表情で送り出してくれた父母。今になって当時の思いを聞き、感謝しかありませんでした。親の心子知らず。結果、就農出来ぬままでも地元に戻ることを優先し、卒業後には帰ってくることになったのですが、進学当時は地元を好きなわけでもなかったので、生き方によっては父母の予感は的中していたのかもしれません。最終的に『地元に戻る』という選択肢を僕に採らせてくれたのは、大学での学びから得た気づきと、同じ時期、違う方法で宮崎行を決めた、一人の友人と積んだ経験からでした。
寝台特急の旅路のように、内容は不安定ながら確実に進めそうな方法をとった私。一応聞かん坊ですが、安定志向の親の意向をギリギリ汲んだつもりでいました。時を同じく宮崎に向かったのは、高校時代に自然農の本を読ませてくれた友人でした。彼は自然農について実践的に学べる場に向かうとのことでした。
私には彼の進み方が、車窓に映る街の自動車のように見えました。平行して走る高速道路や、下道を自由に選択して走る自動車。良いな、若い内からの実践だ、そして自ら舵をとり、スピードも経由地も選べるスタイルだ。羨ましい、。もとより自由へのあこがれが強い僕でしたので、当時は羨望の念しかありませんでした。
似た方向に進むというのに、取る方法が違った友人と私。そこから10年ちょっとかかったけれども、現在お互い地元に戻り、それぞれ自分らしいスタイルで、有機農業を営んでいます。出会えたこと、今でも付き合ってくれていることに、感謝の念でいっぱいです。
長い旅路。仙人への旅路。最初は逃避だったのかもしれない。けれども、道中色んな進み方をして、並走してくれる仲間が出来て、あとどれくらいでたどり着けるのかわからないけれども、充実した、意義ある旅路になって来たなぁと感じています。
つづく
2018年06月25日号掲載!
※前回の記事はこちら
※話のつながり的にはこちらから
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『若い時期を無駄にすることはできない』『行政への道も残る』と、第一希望への進学はあきらめ、遠く宮崎県の私大に進学することにしました。
初めて現地に赴いたのは、下宿先選定のためでした。寝台特急。父と初めての男二人旅。狭いB寝台で、特に深い会話もなく、ただただ揺られる二人でした。入学決定してなおキャンパスも見ていない大学、。揺れる列車のように不安定だけれども、確実に先には進める道を選んだんだ。気分としても、そんな感じで向かっていました。この先の将来に向かうことと、旅路を重ね、私はワクワクしていました。父も表面上は旅路にワクワクしているように見えました。が、内心どうだったのでしょう、。
就農して最近母に聞いた話によると、『あいつはどこか人里離れた秘境に移り住み、帰ってこないかもしれない。そのときは諦めよう、、。』夫婦でそんな話をしていたそうです。不安をよそにワクワクした表情で送り出してくれた父母。今になって当時の思いを聞き、感謝しかありませんでした。親の心子知らず。結果、就農出来ぬままでも地元に戻ることを優先し、卒業後には帰ってくることになったのですが、進学当時は地元を好きなわけでもなかったので、生き方によっては父母の予感は的中していたのかもしれません。最終的に『地元に戻る』という選択肢を僕に採らせてくれたのは、大学での学びから得た気づきと、同じ時期、違う方法で宮崎行を決めた、一人の友人と積んだ経験からでした。
寝台特急の旅路のように、内容は不安定ながら確実に進めそうな方法をとった私。一応聞かん坊ですが、安定志向の親の意向をギリギリ汲んだつもりでいました。時を同じく宮崎に向かったのは、高校時代に自然農の本を読ませてくれた友人でした。彼は自然農について実践的に学べる場に向かうとのことでした。
私には彼の進み方が、車窓に映る街の自動車のように見えました。平行して走る高速道路や、下道を自由に選択して走る自動車。良いな、若い内からの実践だ、そして自ら舵をとり、スピードも経由地も選べるスタイルだ。羨ましい、。もとより自由へのあこがれが強い僕でしたので、当時は羨望の念しかありませんでした。
似た方向に進むというのに、取る方法が違った友人と私。そこから10年ちょっとかかったけれども、現在お互い地元に戻り、それぞれ自分らしいスタイルで、有機農業を営んでいます。出会えたこと、今でも付き合ってくれていることに、感謝の念でいっぱいです。
長い旅路。仙人への旅路。最初は逃避だったのかもしれない。けれども、道中色んな進み方をして、並走してくれる仲間が出来て、あとどれくらいでたどり着けるのかわからないけれども、充実した、意義ある旅路になって来たなぁと感じています。
つづく
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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
_________________________________________
愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
_________________________________________
愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。
そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。
そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
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