自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。
日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です
有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。
なんだかカオスだけど、それが僕。
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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2018年07月25日掲載号に加筆修正!
※前回の記事はこちら
※目次的まとめページはこちら
――――――――――――――――――――――
大学では、環境保全型農業を専攻していました。当時学術的に最先端な環境保全や農業に関する知識を貪るように学んでいました。宮崎県の農業試験場の見学では、地元の長野県とはまた違う課題や、在来天敵昆虫の農業利用に関する取り組みを紹介していただいたりしました。大学で所属研究室を決める頃合いには、腐植の分解能力の高い有用菌を単離培養して活用しよう!なんていう研究をしようとしていました。
が、その後「この大学で環境保全型農業について学ぶべきこと・学べる事は全部学んだ」という思い上がりもあり、農業を通じた人との関わり合いについて学ぶべく、方向転換したりもしました(笑 いや若い。この辺はまた別で、書いていけたらなぁと思います、、、。
『行政の中にありながらの仙人』への道は、中盤であっさり諦めました。進学校出身の友人たちを見るにつけ、普通科目での県職採用で敵うだけの受験勉強を今からする時間があるならば、自然農を現場で教わったりする方が、私の人生には必要で有意義!!と、感じたためです(笑)
そんな日々の中、田舎暮らしには必須だろうと思い受講した『農村文化論』的な講義での話。『過疎』について聞く機会がありました、。
「豊かな自然。常緑の山々と、温かい人々。宮崎はこんなに魅力的な場所なのに、なぜ過疎化が進んで行っちゃうと思う?」
「簡単だよ『若者が出て行ってしまうから』だよ。君が君の地元から出たら、それは『イチ過疎』なの。」
当たり前の話のようにも聞こえますが、静かな衝撃と、気付きを感じていました。同時期に宮崎に渡った友人との学外の学びから体感的に知っていたため、教授の言葉は心に『ストン』と落ちたのです。
友人と一緒に天孫降臨の地とされる高千穂の夜神楽を見に行った経験がありました。田植の様子や人々の生業を、一晩夜通しかけて舞うその神楽の中から、綿々と続いてきた人々の営みを感じることが出来ました。この神楽も、形の継承をもって、綿々と続いてきたんだなぁ、ココに人が居続けたんだなぁ。と。
高千穂で見た神楽の情景と現地での継承・営みに思いを馳せました。同時、地元にも小さい祭りだが、ずっと続いてきた祭りがあったなぁ。と思い浮かべました。続いて欲しいな と、素直に思いました。頭の中を何度も「君が君の地元から出たら、それは『イチ過疎』。」という言葉が響いていました。地元から私一人出たところですぐさま人々の営みが失われるわけじゃないが、それでも地元には戻らねば。ここまで学んだ私自身が『イチ過疎』をさせるわけにはいかない。そう、強く感じました。
やりたい農とは何なのか 農と農業 農業の中にも二種類ある 産業と生業。やりたい農は生業に近い。社会生活を営みながら、成り立つのかと言われれば難しい。直接的に仙人になる方法は、結局はわからずじまい、、、。
それでも一般企業に就職するのならば、全然農業と関係のない業界に行きたい。変に近いと個人的な思いが入りすぎて、仕事も出来なくなってしまいそうだから、、、。
そして、『余程偉くならなきゃ転勤なんてないよ』そう言ってくださった物流企業への就職をもって、地元に戻ったのでした。
つづく
2018年07月25日掲載号に加筆修正!
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大学では、環境保全型農業を専攻していました。当時学術的に最先端な環境保全や農業に関する知識を貪るように学んでいました。宮崎県の農業試験場の見学では、地元の長野県とはまた違う課題や、在来天敵昆虫の農業利用に関する取り組みを紹介していただいたりしました。大学で所属研究室を決める頃合いには、腐植の分解能力の高い有用菌を単離培養して活用しよう!なんていう研究をしようとしていました。
が、その後「この大学で環境保全型農業について学ぶべきこと・学べる事は全部学んだ」という思い上がりもあり、農業を通じた人との関わり合いについて学ぶべく、方向転換したりもしました(笑 いや若い。この辺はまた別で、書いていけたらなぁと思います、、、。
『行政の中にありながらの仙人』への道は、中盤であっさり諦めました。進学校出身の友人たちを見るにつけ、普通科目での県職採用で敵うだけの受験勉強を今からする時間があるならば、自然農を現場で教わったりする方が、私の人生には必要で有意義!!と、感じたためです(笑)
そんな日々の中、田舎暮らしには必須だろうと思い受講した『農村文化論』的な講義での話。『過疎』について聞く機会がありました、。
「豊かな自然。常緑の山々と、温かい人々。宮崎はこんなに魅力的な場所なのに、なぜ過疎化が進んで行っちゃうと思う?」
「簡単だよ『若者が出て行ってしまうから』だよ。君が君の地元から出たら、それは『イチ過疎』なの。」
当たり前の話のようにも聞こえますが、静かな衝撃と、気付きを感じていました。同時期に宮崎に渡った友人との学外の学びから体感的に知っていたため、教授の言葉は心に『ストン』と落ちたのです。
友人と一緒に天孫降臨の地とされる高千穂の夜神楽を見に行った経験がありました。田植の様子や人々の生業を、一晩夜通しかけて舞うその神楽の中から、綿々と続いてきた人々の営みを感じることが出来ました。この神楽も、形の継承をもって、綿々と続いてきたんだなぁ、ココに人が居続けたんだなぁ。と。
高千穂で見た神楽の情景と現地での継承・営みに思いを馳せました。同時、地元にも小さい祭りだが、ずっと続いてきた祭りがあったなぁ。と思い浮かべました。続いて欲しいな と、素直に思いました。頭の中を何度も「君が君の地元から出たら、それは『イチ過疎』。」という言葉が響いていました。地元から私一人出たところですぐさま人々の営みが失われるわけじゃないが、それでも地元には戻らねば。ここまで学んだ私自身が『イチ過疎』をさせるわけにはいかない。そう、強く感じました。
やりたい農とは何なのか 農と農業 農業の中にも二種類ある 産業と生業。やりたい農は生業に近い。社会生活を営みながら、成り立つのかと言われれば難しい。直接的に仙人になる方法は、結局はわからずじまい、、、。
それでも一般企業に就職するのならば、全然農業と関係のない業界に行きたい。変に近いと個人的な思いが入りすぎて、仕事も出来なくなってしまいそうだから、、、。
そして、『余程偉くならなきゃ転勤なんてないよ』そう言ってくださった物流企業への就職をもって、地元に戻ったのでした。
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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
HP:
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
_________________________________________
愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
_________________________________________
愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。
そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。
『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨
お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。
まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv
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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
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そんなこんなの僕なのでした。
2022 04月 更新。
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