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自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。 日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です 有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。 なんだかカオスだけど、それが僕。
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新年明けましておめでとうございます。
明けて一発目の更新から専門的すぎていけないのですが、自分の中で大きなことなのでシェアします。

「旧来からの日本における有機農業」の対訳は「オーガニック」ではなく「アグロエコロジー」なのかな、と、長年抱えていた感覚のズレに答えが出た気がしています。
これまで(1971年から40年超と長いけれども)かりそめに対訳を「オーガニック」としてきてしまったのは、「有機農業」という言葉ができた当時、海の外に似た事例を求めた時には、向こうにドンピシャな概念や言葉が無かったのだからしょうがないと思いますが、、(国内でも「有機農業」という言葉の定義はあやふやな部分があるまま進んでいましたし、)。

「JAS有機・有機JAS認証農産物」の対訳は「オーガニック」でいいと思いますが、僕がやりたいのはそこではないんですよね、、(^-^;

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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2017年12月25日号掲載!

※前回の記事はこちら
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もうすぐ年末、今年も激動の年でしたが、年末くらいはゆっくりしたいなー。
ということで、めがね農園も年越しと正月支度に向かい動いています。クリスマスともなれば野菜も雪の下。仕事もひと段落させて、冬の出稼ぎ「酒仕込み」に向けての生活空間の土払い。畑には微生物がたくさんいるから、その子たちを酒蔵に持ち込まないように、結構気を使います。
他は何か特別なことをするわけではないけれど、町の農家組合の慰労会があったり、消防団の年末夜警があったり、12月後半からは行事ごとが多くなります。都会的な人には「それって仕事!?」ってコメントをいただくのですが、田舎で生活する者にはとても大切なこと。「地域に置いてもらって、生かされているんだなぁー」と実感しながら過ごす、田舎のあたたかい年末年始の姿だと思っています。
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一般的に「水と油」「相反するモノ」という扱いを受ける有機農業とバイオテクノロジー。
でも、本当にそうなのかな?真逆に見えるほどのところまで突き詰めてみると、、、、
当時僕が生物工学の現場で感じたことを、ちょっと皆さんにも文字で体験していただこうと思います・・・。
隔絶された瓶の中で、熱心に菌糸を伸ばす糸状菌(キノコ)、ちょっとのミスで、その瓶の中に同居を始めるカビのコロニー。発酵もうまくいったりいかなかったり。目的外の微生物が混ざれば、出来上がるものは途端に別物になってしまいます。普段の暮らしでは多量に目にすることのない微生物でも、純粋に集めて培養することで、その生き様や働きは、とても分かりやすく、確かめやすくなるのでした。
培養室内の別の瓶の中には、生長点だけに磨き上げられた植物が居たりもしました。
緑色で、透き通っていて、とても純粋な命の欠片。それはそれはきれいでした。
キノコの培養室には光るキノコが沢山あり、暗くて、しっとりとしていて、心地よい定まった温度。
照明を落とすと、薄黄緑にキノコたちが光り出し、キノコがもともと暮らしていた原生林で、星でも見ているかのような、幽玄な空間になりました。
研究室や培養室は、命の箱庭の中にいるような気持ちで、それはそれで、僕には心地の良い空間でした。
当時まだ、生物工学というと「最先端・白衣を着て学がある人がやるもの。どんどん最新の技術が出てきて、僕たちは未知なる未来に進めるんだ!!」そんな社会的評価でした。
対して有機農業は「伝統的。もう途絶えたような昔の知識を掘り起こして、それが最高だという人がやるもの。文明開化する前の、原始時代に戻れというのか」そんな社会的評価でした。
でも、現代を生きている僕らの社会的評価は、どうなったでしょうか
生物工学に「やりすぎ。倫理的にどうなの?権利がどうこう言って、種苗屋が食糧を独占するの?」対して有機農業には「環境に負荷を与えないやり方っていいよね、体にも健康的でいいよね」なんて、評価が付くようになった気がします。
過去の評価も現代の評価も、どっちも本当。
「どれが完璧!!」って、無いと思うのです。
90年代ぐらいまで、善悪2原論じゃあないけれど、「悪は悪、善は善 この世にはそのどちらかしかない」みたいな考え方が主流だったような気がします。
車に乗るのか 馬車に乗るのか
科学の粋か伝統農法か
でも、違くないですか? いいところはいいんです 悪いところは、悪い。
お互い良いところだけは尊重し合って、よくないところは最小化を目指して、
いいとこどりしていくのが、一番いいやり方なんじゃあないの?
バイテクを学びたいと思った大きな動機も環境保全。
有機農業をしたいと考えたのも、環境保全に資するから
環境保全に対するアプローチの仕方と見た時には、決して相反しも、対立もしない。「環境保全に資する活動を行うためのイチ手段」ということで、仲間になるのである。
対立対決じゃぁなくて、いいとこどりのハイブリッド。
やっと時代もそうなってきた。僕はその流れで、いいんだと思っています。
つづく

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昨シーズン雪に潰されてしまったアスパラアーチ製育苗ハウスの解体中。「中と外」って概念が無くなる瞬間に、不思議な感覚を覚える。
「ありがとう」って思いと、「よくこんな(失礼)ので3年も育苗してたなぁ」という思いが交錯中。

農業界という、クルーザーで出るべき大海原に手作りのイカダでこぎ出した、そんな思い出深い痕跡。

奥に写っているのは、新しく建てた育苗ハウス。
またもや手作りだけれど、ヨットに乗れるようになった気持ちです。

さあてもうじき雪がくる。
新しいハウスも、大急ぎにて補強しなくちゃ(笑)
                 

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今日の冬将軍様 

    

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秋の向こうに迫る冬。
冬将軍さん、まだ里まで来なくていいですよー。

     

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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2017年11月15日号掲載!

※前回の記事はこちら
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私の脳みそは根っからの文系なのであるが、どういうわけか、興味方向は昔から理系のジャンルにありました。
数字だけは嫌いなのですが、虫、植物(雑草)、実験、工作。そんなことが、大好きでした。
幼稚園の時には同級生と「将来お互い科学者になろう」と、エキスポか何かで恐竜ロボットが写っている雑誌を見て語っていました。瓶に色んな植物の欠片を入れて最後にツクシの胞子をかけ、生えてくるカビの様子を観察したりして、「バイオ、バイオ。培養、培養」等と言いながら、遊んでいたりもしました。

幼き頃の友は覚えていないかもしれないが、そんな約束を叶えてみたい。
瓶の中で、「何だか科学の粋を駆使する」それも、おもしろい。
「お役所の中にいながらの仙人」そう、「研究者・学者」さんを目指そう。

そんな思いもあり、高校では果樹や野菜の栽培は専攻せず、バイオテクノロジー(生物工学)を専攻しました。当時遺伝子組み換え等は大学の学習範囲で、高校ではオールドバイテク(やって細胞融合)までしか、することはありませんでしたが、数字嫌いで実験好きの僕がワクワクするには、それでも充分でした。
バイテクは「生物工学」と名のある通りその範囲は生物全般に渡ります。但、僕のいた農業高校では、地域柄キノコの栽培関係と、園芸高校だったせいか、花や果樹の研究がメインでした。畜産は無かったなぁ。意外だったのは加工食品の授業が多かった事でした。味噌やヨーグルト、当時できなかったけど醸造についてとか。
「発酵」は人間がさせてるんじゃなくって、エサを得た微生物がしていることなんだよ。人間はそれに手助けをするだけで、後は恩恵にあずかる。「生物の働きを工業的に生かす」だから「生物工学」なんだよ。と、教わりました。

今やっている有機農業の世界からすると、生物工学は「あってはいけない技術」とされがちなのですが、当時僕が生物工学から学んだもの、それは品目、作柄、地域性や経済性等、生き物とのかかわり方を超えた、微生物や植物すべてに共通する知識でした。真逆に見える有機農業を営む中でも、その時の経験や知識は、今の営農の中でも活きてくることが多いです。

真逆に見えてしまうぐらいの突き詰めた場所。実は正面に、一番近いのかもしれませんね。

つづく

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台風21号の雲の晴れ間より。リンゴ畑の景色。当地は思ったほどの被害は出ませんでしたが、全国的にはかなりの強風だったようで心配です。
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9/19 23:12 畑で使う新兵器が手に入りそうなので下関迄!!ひっさびさにやります。
        
今回はさっすがに高速使うけどね(笑)


09/20 15:20 そして帰ります!久々の友人にも連絡をとれてよかった!!
        


09/21 16:39 やっと帰ってこられました~。楽しかったなぁ。瓦ソバは面白かったw


        

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キュウリ、まだ頑張ってます。(キュウリが。)

バイヤーさん曰く、日本中探し回っても、この時期有機のキュウリを商業的に作れているところは、無い。とのこと。
うちぐらいらしい、、。マジか。

もうキュウリの樹もかなりお疲れなので、決して状態はよくありませんが、
「腐っても鯛」じゃないけれど、「曲がってもキュウリ」で、買っていただけているのが、ありがたい。

技術は年々上がってきているんだけどなぁー。
もうちょい売上も上げたいなぁー。

もうちょい、あとちょっと頑張ってね、キュウリちゃん(笑)
        

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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2017年08月25日号掲載!

※前回の記事はこちら
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面接試験の練習、小論文(作文)の練習と、中学校では推薦入試に向けてサポートをしていただき、おかげさまで農業高校に合格することが出来ました。「進路の道が狭まるよ」と当初は難色を示していた両親も、この頃には農業高校へ進むことを応援してくれていたように思えました。
ただ実は入試は冷汗ものでした。環境問題に関心があったのと、育種の現場を見て「農家の出身ではないけれど、農業関係に進みたい」となったところがあったので、「環境問題を解決できるような、画期的な作物を作る育種がしたいです」というようなことを、面接で語りました。しかし「サボテンにお米が出来て、干ばつ地域の人でも食料に困らなくなるような作物を作りたい」などと、夢ばかりで知識のない発言をしてしまい、面接官の先生に「植物の科を越えての細胞融合なんて、できないよ」と言われて硬直する場面があったりしたのです。
「それでもやりたいんです」 と、当時は押し切りましたが、落ちたと思ってしょげていました。
「付け焼刃と思いだけでは通用しないなぁ。」入学前から、専門高校のキビシさを思い知らされたのでした。
農業高校では、文字通り畑違いの各ジャンルの中から、専攻を選ぶこととなります。
僕は育種に関わってみたかったので、今生このタイミングでは、バイオテクノロジー(生物工学)を専攻することにしていました。他にも果樹、野菜、花や穀物、学校によっては畜産や農業簿記等もあり、それぞれの面白みがあります。
本当は、「やるなら仙人っぽい、無農薬・無化学肥料で、自給自足的な有機農業がやりたい」
そうも思ってはいたのですが、「就農したい」という以上に「クレイジーだ、気でも狂ったか」
そういう扱いを受けていた時代であり、まだ、表立って言うことは出来ませんでした。
特にここは農業高校。先生もスペシャリストです。生半可な付け焼刃では通用しない、、(経験済み)
「ここはひとまず一般的な農の知識を一巡学んでおこう。」
『お役所の中にいながらの仙人』そう、『研究者・学者』さんを目指そう。
がちがちの仙人ではない、現実的な選択肢。今回はそちらへの道を、広げてみることにしたのです。

つづく
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今はキュウリが最盛期です!!毎日キュウリのお世話~!!


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長野県有機農業研究会の事務局として信州環境フェアでお野菜販売しております!!
会場は長野オリンピックの競技場だったビックハット。
ネプリーグでお馴染み社会の村瀬センセイも来てますよー。
     
                 

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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。

『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨


お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。

まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv


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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。

そんなこんなの僕なのでした。


2022 04月 更新。
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