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自然農&無農薬・無化学肥料栽培をし始めてはや10年、。気が付けば30代も後半に、。 日々のうんちゃらかんちゃらをとぼとぼと記録していく日記です 有機農業・車いじり・ネコ・考え事、、。 なんだかカオスだけど、それが僕。
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農民新聞社さん発行『農民新聞』にて連載中!!
2017年05月25日号掲載!

前回の記事はこちら
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幼少期、言葉や知識を持ち合わせないなりに「仙人になる」という、漠然とした夢を持ったはいいものの、
その方法は、誰に聞いても知りませんでした。

中学校に進んでも、もやもやとした夢は消えずにいました。
しかし、5教科しか教わらない世界で、仙人になる方法などわかるはずもなく、当時はまだインターネットも黎明期で、自ら調べる手立てもありませんでした。

農家という選択肢もすぐに浮かびましたが、
農家でないものが農家になるなんて、「何考えてんだ?」の、時代でした。
すでに農家か、農家になろうとなんて絶対しない人しか、周囲にはいなかったため、
「農家なんかやめとけ、自分でなるもんじゃない」そう言われることは多々ありましたが、農家になる方法は、誰も示してはくれませんでした。

そんな中学時代のある日、
母が「農業に関心があるのなら行ってみたら」と、新聞の記事を見せてくれました。
「農業試験場一般公開日」そう、書かれていました。
偶然にも須坂市には、県の主要な試験場が集まっていたのです。
「お役所かぁ。なんだか遠い存在だなぁ」
そう思いながらも、行ってみることにしました。

着いたのは作物部。水稲や麦の育種、栽培方法の研究等をしていました。
季節は初夏。収穫直前の黄金色の麦と、青々とした稲が、風に揺られて海を作っていました。
「いい景色だなぁ」田んぼの中で育った私には、とっても気持ちのいい世界が、広がっていました。
「こんな景色の中で一生過ごしていけたらなぁ」少年だった私の、素直な感想です。
また、品種の保存も、事業として行っていました。
「種子も古くなると途絶えてしまうからね、何年かに一度、畑に降ろして、また種を取るんだよ。ずっと、続けてるんだ。」試験場の職員さんが、少年にもわかりやすいよう、かみ砕いて説明して下さりました。現在、種子法廃止で取りざたされている最中の「行政による食糧確保の基本事業」を、その時初めて知りました。
当時の私は「ただ、ひたすら、種を守り続けてる。みんなが生きるための、食糧の元の、種。みんなが生きるための、いのち。ずっと連綿と守っているんだ。」と、感銘を受け、また、
「皆の命を守り続けるって、仙人みたいだ」「この景色の中で生きていきたい。お役所さんの中にありながら仙人暮らし、悪くはないなぁ。」という思いに至り、
「『業』はやれずとも、『農の世界』に進みたい」そう少しだけ具体的に志向するようになったのでした。

つづく

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プロフィール
HN:
ねこひげ@めがね
年齢:
39
性別:
男性
誕生日:
1985/03/30
職業:
農家。
趣味:
にゃんこ、みぜっと、さんぽと旅。
自己紹介:
~ここ最近のあらすじ~
10年経っても諦められなかった夢、
自分の中でもぞもぞした夢。
叶えてその後、10年が経ちました。

『農家』になってはや10年、。
人もうらやむ夜更かし昼寝。自由が利くのはいいけれど(笑
手伝ってくれる仲間も出来た。、あとは稼ぐだけ!!のトコまで来た(笑
まぁそこまで。 まだ稼げてはないんだなぁ、、。
稼ぐ以外のやりたいことは、やり切ったからいいんだけどね✨


お客さんにもボカスカ買っていただけてる。「インディーズ ファーマー」って肩書は取れたw
あともうちょっと、。人が羨むぐらい稼いだら、世の中も勝手に変わるんじゃないかと思ってる、、。

まぁ、焦るな焦るな。忙しい中でものんびりと。納得のいくように、やりますv


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愛車、ミゼット2。小学生の時に気になり、「いつかは乗りたい」ともやもや過ごし、運転免許を取得した帰り、中古屋さんで偶然の出会い、そして即購入。以来17年、一緒にいてくれています。
今はお庭でお休み中。でもまたいつか、走りたいね。
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愛猫みるくは、大学の2年目、生後6日の所を拾い、そこから一緒に暮らしてきました。この4月、17歳で逝去しました。
早かったなぁ、長かったなぁ。
いつもありがとう、今もありがとう。

そんなこんなの僕なのでした。


2022 04月 更新。
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